5月26日(日)13時半から広尾にある東京都難病相談・支援センターにおいて第1回「肝がん部会」をおこないました。第1回目は参加者20名による交流会で、それぞれの病気の状態や現在の治療についてお話しいただき、その後活発に情報交換を行いました。
集まった方はB型やC型ウイルス性肝炎から肝がんを発症した方の他に、大腸がんから肝臓に転移した転移性の肝がんの方もおられました。B型肝炎の方は比較的若く50代の方が多かったのですが、C型肝炎の方は70代、80代の方が中心でした。受けた肝がん治療は、ほとんどが切除、ラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓術でしたが、先進医療のひとつである陽子線治療を受けた方もおられ、どのような治療で費用はどのくらいかかるのか、どこで受けられるのかなど質問が集中しました。
やはり何度も肝がんが再発し、根気強く治療を継続されている方が多く、「なんとか気持ちで負けないように頑張っています」との言葉が印象に残りました。中には2006年から現在まで10数回の肝がん治療を重ねているにもかかわらず、趣味の登山や買い物を日々楽しんでいる80代の女性もおられ、他のみなさんは「そんな風に前向きに活動的になれたら素晴らしい」と口々におっしゃっていました。また、親御さんががん患者でそのお子さんの参加も複数いらっしゃって、我がことのように治療情報に熱心なそのお子さんの姿に、羨ましい、との声も上がっていました。
肝がんは再発を伴う非常に過酷ながんです。それに負けず1回1回、できる治療に向かっていく皆さんの様子に頭の下がる思いがしました。年内に第2回を開催予定です。次回は専門医を呼び、公開相談会を実施予定です。
(担当 米澤、吉池)