「年齢が高くインターフェロン治療ができずに、ウイルスを排除することはずっとあきらめていたけれど、飲み薬でウイルスを追い出すことができました。本当にうれしい。ずっと会員でしたがもう治ったので会を辞めたいと思います。」
C型肝炎の飲み薬が4種類も保険適用になり、会員の方からこのような電話がたくさんかかってくるようになりました。私たちも本当によかったとスタッフはみな嬉しくなります。
東京肝臓友の会の会員数は、2008年ころから退会者が増え現在約2,000人です。ピーク時にはこの倍の約4,000人でした。会員さんがみんな治って、「東京肝臓友の会解散!!」となったらどんなに素晴らしいことかと思います。しかし、C型肝炎の会員さんの中には、この治療を受けられない肝硬変が進んでしまった方、肝がんがたくさんできてしまった方などがまだ数多くいらっしゃいます。また、B型肝炎の方はウイルスを排除できる薬がまだ開発されていませんし、自己免疫性肝疾患、難病の会員の方も200名以上いらっしゃいます。
病気が治って退会されるのはやむを得ないことです。病気のことはもう忘れたい、という気持ちもよく理解できます。でも、同じ会員さんの中にはこのような方がいらっしゃるということを、少し考えて下さったら、とてもありがたいと私たちは考えます。
東京肝臓友の会は皆さんの年会費3,000円をベースに運営しています。皆さんが一斉に退会されたとき、会の運営は立ち行かなくなってしまいます。そこで、 会報を送らずに、会員のままでいていただく「サポーター制度」をつくりました。治った会員さんに、まだ治すことができない会員さんのサポーターとなっていただきたいのです。会費は2,000円でけっこうです。 ぜひご協力ください。
最後にウイルスを追い出すことに成功したみなさんにお伝えしたい事があります。
「おめでとうございます。ウイルスを排除しても肝臓がんが発症することがありますから、くれぐれも定期検診だけは忘れずに行ってください。」
事務局長 米澤敦子