寄せられた問題から見えてくる問題点
相談の特徴
相談者が病気のことを正しく理解し、より良い治療が受けられるように。心のケアも含めてお受けします。相談を受ける人は、B型・C型肝炎、肝硬変、肝がんなどの治療経験者ですので患者の気持ち・苦労が分かります。
相談内容の傾向(事例)
患者さんの高齢化
肝硬変・肝がんの相談が増えている
~「どんな治療法があるのか。病院によって治療の差があるなどの相談。(肝がん治療の選択肢)
病識が無く、専門医にかかっていない
先生を信じてきたのに・・・
医師からの心無いことば
インターフェロンは怖い?
~副作用は辛いかもしれないが、将来命を左右しかねない悩ましい肝がんの道から逃れるための治療であることを念頭に、正確な知識を得て検討を。
患者会の電話相談室から
C型慢性肝炎の患者さんへ
- 検査データを自己管理し、GPTの基準値を厳しい目で判断しよう。
※C型肝炎ウイルスを持っている人は、GPTの基準値は、健常者の基準(35~40)よりもっと下げて考える必要がある。GPT40は、一概には言えないが正常値とは言えない。 - ウイルス排除と肝機能安定、肝がん抑制のため条件が整えば是非インターフェロン治療について専門医に相談を。
- ひとつの治療法を一定期間やって改善されなければ、あきらめずに別の治療法を試みる。
- 新しい肝臓病の知識のあるかかりつけ医を持っておく。
肝硬変になったらもうだめなのか
- 患者さんは、肝硬変の食事・栄養治療の大切さに目を向けて、勉強を。医師にも、肝硬変の食事・栄養治療についてもっと力をいれてもらいたい。
- アルブミンが下がり始める直前の早い時期から栄養治療を。
- 肝臓の栄養状態が良ければ、肝がん治療の選択肢が広がる。
- 肝硬変の人もインターフェロン治療の検討を。
肝がんの治療法をどう考えるか
- 肝機能が良ければ選択肢は多い。
- 治療法はひとつではない。あきらめずに、次の治療法を求めよう。
- 診療科を越えたチーム医療が行われるよう。
- 一度肝がんを発症した人は、再発は免れないと覚悟し、画像診断は怠り無く。
- セカンドオピニオンのために、CT、MRIなどの画像も貸し出ししてもらえる。
患者の心構え 医師の意識
- 患者が治療に立ち向かう心構えを。
- 医師の熱意を感じよう。
- 患者と医師のコミュニケーションは双方の努力で。
- 検査データは患者のもの。検査データは自己管理しよう。
電話相談室の統計・資料
毎年、電話相談室の統計・資料をまとめています。「お知らせ&トピック - 電話相談室の統計」をご覧ください。