肝炎について正しく理解しよう/肝炎と向き合い、闘う気持ちを持とう/肝炎を克服する環境を作ろう

肝臓病の相談

相談事業

寄せられた問題から見えてくる問題点

相談の特徴

相談者が病気のことを正しく理解し、より良い治療が受けられるように。心のケアも含めてお受けします。相談を受ける人は、B型・C型肝炎、肝硬変、肝がんなどの治療経験者ですので患者の気持ち・苦労が分かります。

相談内容の傾向(事例)

患者さんの高齢化

  • 「父が・・・」「母が・・・」という子供からの相談。
  • 肝硬変は治らない? 肝がんになったら助からない?
  • 合併症を伴う肝硬変・発見が遅れた肝がんなど、治療が手遅れになってからの相談。
  • 肝硬変・肝がんの相談が増えている

  • 「今入院中。腹水が取れない。黄疸が出ている。別の病院に移れないかという相談。
  • 「肝がんが見つかったが、もう治療はできない。」と言われた。
    ~「どんな治療法があるのか。病院によって治療の差があるなどの相談。(肝がん治療の選択肢)
  • 病識が無く、専門医にかかっていない

  • 検診で発見された人へのフォローができていない。
  • 放っておくと「怖い病気」という意識が無く、専門医にかかっていない。
  • 専門外の医師にかかっていて、「大したことはない」と言われ放置、その後に進行し、気がついたときには、肝硬変、肝がんになっていた。
  • 一応治療は受けていたが、本人も治療を受けているということに安心し、しかし数値は良くなっていないのにもかかわらず同じ治療を継続し悪化。
  • 先生を信じてきたのに・・・

  • 10年以上、「親切で、よく面倒を見てくれる先生」と思って、毎回検査を受けて薬をもらい、信じてかかってきたのに、その間に、慢性肝炎から重度の肝硬変になってしまった。。今は肝がんの治療中。
  • 医師からの心無いことば

  • 「歳だからがんになっても仕方がない。
  • 「肝硬変です。このままなら余命3ヶ月。治療しても仕方がない。
  • 「ばっちり宣告されましたね。死を受け入れるには時間がかかると思いますけれど。(看護師)
  • 「これからバンバンがんが出てきますよ。高齢者ほどたくさん出ますからね。
  • インターフェロンは怖い?

  • インターフェロン治療を勧められたが、副作用が怖くて踏み切れない。
  • ~副作用は辛いかもしれないが、将来命を左右しかねない悩ましい肝がんの道から逃れるための治療であることを念頭に、正確な知識を得て検討を。

  • 副作用について体験者の話を聞きたい。~電話相談、患者会の交流会で
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    患者会の電話相談室から

    C型慢性肝炎の患者さんへ

    • 検査データを自己管理し、GPTの基準値を厳しい目で判断しよう。
      ※C型肝炎ウイルスを持っている人は、GPTの基準値は、健常者の基準(35~40)よりもっと下げて考える必要がある。GPT40は、一概には言えないが正常値とは言えない。
    • ウイルス排除と肝機能安定、肝がん抑制のため条件が整えば是非インターフェロン治療について専門医に相談を。
    • ひとつの治療法を一定期間やって改善されなければ、あきらめずに別の治療法を試みる。
    • 新しい肝臓病の知識のあるかかりつけ医を持っておく。

    肝硬変になったらもうだめなのか

    • 患者さんは、肝硬変の食事・栄養治療の大切さに目を向けて、勉強を。医師にも、肝硬変の食事・栄養治療についてもっと力をいれてもらいたい。
    • アルブミンが下がり始める直前の早い時期から栄養治療を。
    • 肝臓の栄養状態が良ければ、肝がん治療の選択肢が広がる。
    • 肝硬変の人もインターフェロン治療の検討を。

    肝がんの治療法をどう考えるか

    • 肝機能が良ければ選択肢は多い。
    • 治療法はひとつではない。あきらめずに、次の治療法を求めよう。
    • 診療科を越えたチーム医療が行われるよう。
    • 一度肝がんを発症した人は、再発は免れないと覚悟し、画像診断は怠り無く。
    • セカンドオピニオンのために、CT、MRIなどの画像も貸し出ししてもらえる。

    患者の心構え 医師の意識

    • 患者が治療に立ち向かう心構えを。
    • 医師の熱意を感じよう。
    • 患者と医師のコミュニケーションは双方の努力で。
    • 検査データは患者のもの。検査データは自己管理しよう。

     
     

    電話相談室の統計・資料

    毎年、電話相談室の統計・資料をまとめています。「お知らせ&トピック - 電話相談室の統計」をご覧ください。

    肝臓病で悩んでいる方、ご相談ください。 TEL 03-5982-2150 受付時間 10:00~16:00(火・木・金)

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