健康カプセル1
 5月12日(日)、TBS系全国28ネットの「健康カプセル ゲンキの時間」(朝7:00~7:30)という番組で肝炎の特集が組まれ、患者会の啓発活動の一環として当会事務局長の米澤敦子が出演しました。
アルコール性肝炎やNASHについて解説があったあと、最後に自覚症状のまったくないウイルス性肝炎の紹介がありました。「本人がまったく気付かないうちに、肝硬変や肝がんに進行してしまう恐ろしい病気である」との国立国際医療研究センター、溝上雅史先生の詳しい疾患の説明とともに、米澤が「現在健康だと思っている方でもぜひ一度肝炎ウイルス検査を受けてほしい」と、一般視聴者に強く訴えました。

 事前にスタッフの方が数回事務所にみえて打ち合わせをおこなったあと、お笑い芸人の麒麟の川島さんが来られ、米澤が質問に答えるというかたちで撮影が進みました。もともと一患者としてインターフェロン治療の実体験を話してもらいたいとのことでしたが、私があまりに強く検診の必要性を訴えたので、患者会の事務局長として出演することになりました。放送後には、見ていただいたみなさんから「よくまとまっていた」「わかりやすかった」など感想をいただき、嫌々ながらの出演でしたが良かったかなと思いました。

 7月28日の「肝炎デー」を控えて、ここのところテレビへの患者出演依頼が続いています。6月29日(土)にオンエアされたNHK Eテレの「チョイス」という番組には、こちらが紹介した、当会会員のC型肝炎の患者さんに出演していただきました。肝炎の患者さんの場合、顔や名前を出しての出演は困難である場合が多いのですが、啓発活動の一環として快く出演を受けてくださいました。

 肝硬変や肝がんに進行している患者が増加する中、患者の現状は非常に厳しく、一般の方への啓発にまで気持ちは向かない、というのがみなさんの本音かもしれません。毎年実施している「街頭キャンペーン」も参加者は年々少なくなってきています。ただ、啓発活動は、NPO法人として会の定款に定められた重要な事業の一つであること、亡くなられた前の事務局長、天野秀雄氏の強い信念のもとに行われるようになった活動であるということは肝に銘じ、できる限り継続していきたいと考えています。

(事務局長 米澤敦子)